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ASTROLOGY and TAROT
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Posted by - 2024.11.23,Sat
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Posted by suu(すー) - 2008.05.06,Tue
2005年 英/カナダ
監督:テリー・ギリアム
製作:ガブリエラ・マルチネリ
   ジェレミー・トーマス
原作:ミッチ・カリン
   『タイドランド』(角川書店)
脚本:テリー・ギリアム
出演:ジョデル・フェルランド



平原に一人取り残されたローズ。
アリスはウサギのあとをつけて不思議の国へ入り込むことができたが、ローズは4つの人形の頭と対話することで平原を干潟(タイドランド)に変えることができた。
孤独な干潟は幽霊の世界。
そこには、恐ろしいがおいしい食事を作ってくれる魔女と、巨大ザメに挑む勇敢な艦長がいた。

4つの人形のうちのボス格にあたるミスティークは、ローズの人格の中の、冷静に現実を把握する部分を担当していた。
ミスティークの存在が、ローズを平原にとどめていたのだが、ミスティークがウサギの巣に消えてからは、ローズは完全に干潟の住人へとシフトした。

幽霊は4次元の世界の存在だとよく言われるが、タロットでは、12番目のカード「吊し人」に相当するのだと思う。
中空に浮いた存在。
この映画を一言で説明するなら12番目の「吊し人」から13番目の「死神」へ移行するプロセスの話である。

このプロセスは、とてもひっそりとしているため、下手すると、まったく無意味なことのように思われるだろう。
DVDの特典映像で、爆笑問題の太田光が、「なにやってんだろうな〜いつ面白くなるんだろうな〜と思いながら見ていて、最後の爆発でやっと面白くなりそうだと思ったらエンディングだった」と言っていたが、やはり生き馬の目を抜く芸能界で売れている人には、このひっそりとしたプロセスは無意味だったのだろう。
「平原」にしっかりと自分の居場所を確保している人は、「干潟」に魅力を感じない。「干潟」の存在にすら気づかないかもしれない。
「干潟」に足を踏み入れたことがある人は、この映画の世界に敏感に反応できるはずだ。
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Posted by suu(すー) - 2008.05.01,Thu
2007年 米
監督: ジョエル・シューマカー
出演:ジム・キャリー


23という数字にこだわり、なんでも23にこじつける男が旅をする話。

旅と言っても、これは、内面世界の旅。
冒険ものでもアクションものでもない。

ごくごく平凡な日常生活を営みながら、どんどん内面世界にのめり込んで探求を続けた末に、男は葬り去った罪の記憶を取り戻す。

このことが男の内面世界で大変革を引き起こし、日常生活に変化をもたらす。
でも、日常の変化は、ドラマチックでもなんでもなく、至極まっとうな結論であって、映画的ではない。

見終わってすぐの感想は正直、平凡なラストに不満だった。
もっとダークな終わり方を期待していたから。

でも後になって、じわじわ効いてきた。
平凡?
いや、これはけっこう皮肉な終わり方かもしれない。

内面世界こそリアル。

欲を言えば、前半で大概オチの予想がついてしまったので、もっとわかりづらい構成でもよかったかも。

サスペンス映画としての出来はいまいちだったが、この映画には「アセンション」的キーワードが少なからず散見されるので、そっち方面に関心があれば、違った視点から楽しむことができるだろう。

まず、男を墓地へと導く謎の犬
そして、男の手記を元に男の記憶を蘇らせる「運命の本」を出版した精神科医の名は、シリウス・リアリーである。

シリウスは英語でDog Starだ。
2007年末目黒で行われたエハン・デラヴィ氏の講演会で、シリウスと関係のある数字は23だという話を聞いた。根拠は失念してしまったが(^^;
ちなみに、Dog=Godで、シリウスは神の居場所とされる。

シリウス、23、犬、神

とくれば、わたしはタロットの「愚者」のカードを連想してしまう。
「愚者」の絵には、犬と男が描かれている。男は断崖絶壁の上に立ち、さらに先へ進もうとしている。犬は男を引き止めるために、男の服の裾をくわえ踏み止まらせようとしているが、男はそんなことには構わずに、どんどん先へ進む。そのため、服は引きちぎられて破れてしまっている。男はいかにもアホっぽく見える、なるほど愚者だ。ということは別にいいのだが、愚者は数字でいうところの0で、0の次は1の魔術師である。この0から1へ移行するプロセスは、記憶喪失だと思う。魔術師には、自分が愚者だった頃の記憶はない。

そうそう、古代マヤ暦の終末2012年12月23(22)日ネタもチラッと出してあった。

以下にこの映画に出てきた23のこじつけを少し紹介
ラテン語は23字

テンプル騎士団歴代総長23名

サバトは6月23日

タイタニック号の沈没1912年4月15日
1+9+1+2+4+1+5=23

TWA機の事故 座席番号23で爆発

クリントンとブッシュの名 23文字

米国 ドイツに宣戦布告1941年12月11日
12+11=23

ヒトラー自殺1945年4月
4+1+9+4+5=23

シーザーの刺し傷 23

古代マヤ人が信じた世界の終末2012年12月23日
20+1+2=23

C・マンソンの誕生日11月12日
11+12=23

死の陰の谷を歩く時…聖書の詩編23


そして、2月3日が誕生日の男 ウォルター(=ジム・キャリー)

ウォルターは、職場の同僚に失言をしたことで恨みを買い、誕生日だというのに残業を押し付けられる。
残業のおかげで妻との約束に遅刻。
妻は、待っている間に立ち寄った書店"A NOVEL FATE"で、ある本を手に取る。
そして、妻は、遅れてやってきたウォルターにその本を読むように奨める。
ウォルターは気が進まない様子で、その本の冒頭部分を読み上げる。

”心痛む被害妄想への旅”
”史上最も恐ろしい変異”
”となりの犬に ご用心”

そこから物語は動き出し、まあいろいろあって、男は最後に悟る。

「運命などない あるのは選択だ」

そして、23づくしのこの映画のラストを締めくくるのはやはり23であった。

Be sure your sin will find you out.「罪は自らの身に及ぶ」
Number 32:23「民数記32章23項目」
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